合格するための大学受験戦略|センター試験で失敗しても逆転できる!

こんにちは、たけまる(@takemaru_SW)です。

受験生のみなさん、最後の夏休み頑張ってますか~?
夏休みもいよいよ終盤、受験生はそろそろセンター試験を意識するころでしょうか。
志望校への合格に向けてがむしゃらに頑張っているかもしれませんね。
がむしゃらに勉強する。それはとても素晴らしいこと。
自信にもつながりますし、とてもいい経験だと思います。

ですが、これだけは知っておいてください。


大学受験は戦略的に勉強した方が有利です。

 

僕は学生時代、センター試験で失敗し、志望校E判定だったんですが、
2次試験で逆転する!という気持ちで志望校だった国立大学薬学部を受けたところ、
大逆転に成功し、合格することができました。

塾や予備校、家庭教師も利用していなかったので、人より勉強時間が圧倒的に多かったとか、
勉強するための環境が整ってたとか、そういったことはないと思います。

これだけ書くと、もともと成績が良くて、センター試験だけ失敗したんじゃないか!?
と思われそうですが、そうではなくて、模試の時点からずーっとE判定でした。
しかも、有名私立とかでもなく、どこにでもある地方の公立高校に通ってました。

なので、運が良かったのもありますが、一貫して戦略的に勉強を続けてきた結果かなと思ってます。

それでは体験談を交えて、僕が考える『大学受験の戦略』を順を追って解説します。

そもそもなぜ戦略が必要なのか?

これは言うまでもないかもしれませんが、大学受験はとにかく範囲が広い

公立高校に通う高校生が全部網羅し、暗記するなんてほぼ無理、絶望的。
かといって、試験の範囲が狭まってくれるわけでもない。

じゃあ、どうすれば少しでも志望校合格に近づけるか?
これはもう効率的に勉強していくほかにありません。

では、効率的に勉強するためにはどうすればいいか?
ここで、戦略をもって勉強していく必要があるのです。

ですので、「俺は全範囲網羅できる自信がある!」って方や、
「そんなまどろっこしいことしなくても受かるぜ!」って方は、
この記事を見るより、勉強時間にあてた方がよっぽど有意義だと思います。

横道にそれましたが、さっそく受験の戦略を紹介します。

大学受験の戦略|敵を知り、正しく勉強すること

『戦略』なんて大げさに紹介しちゃいましたが、
やるべきことは「敵を知り、正しく勉強する」

これだけです。ここでいう”敵”とは志望校のことです。

敵を知るとはどういうことか?

知ってのとおり、ほとんどの大学はセンター試験の後に2次試験を実施し、
センター試験と2次試験の合計点で合否を判定します。

この2次試験は、大学ごとに科目がバラバラで、問題の傾向にもそれぞれ特徴があります。
また、センター試験と2次試験の配点も大学ごとに異なっています。

つまり、「敵を知る」というのは、大学ごとの特徴をしっかり捉えるということです。

敵を知り、正しく勉強するためには何をすべきか?

戦略的に正しく勉強するまでの流れは、以下のような感じになります。

1.志望校を決める
2.志望校の情報を収集する
3.戦略を立てる(勉強内容に優先順位をつける など)



【手順①】志望校を決める

まずは志望校を決めましょう。
”敵”が見えないのに戦略を立てるなんてのは無理な話です。

もし志望校が1校に絞れている!という方は、手順②に進みましょう。

志望校が絞れていない方やセンター試験の結果によっては受験大学を変えたいという方、
浪人はしたくないという方は1校に絞る必要はありません。

むしろ、受験する可能性がありそうな学校を3つは選んでください

センター試験が失敗しても心中する覚悟がない場合は、
第一志望以外の大学の対策もしておく必要があるからです。

【手順➁】志望校の情報を収集する

次に志望校の情報収集をしましょう。

勉強の戦略を立てるために情報が必要で、
2次試験の科目や出題傾向、配点などを知る必要があります。

科目や配点については、ネットで調べれば簡単にわかります。
出題傾向については、有名な大学であればネットにまとめられてたりしますが、
地方の国立大など有名大以外の場合は、赤本で傾向をつかむのが良いです。

【手順③】戦略を立てる

志望校決めて~、赤本解いて~、なんてのは大学受験で勝ちたいなら当たり前のことで、
ここまでは普通の受験生であれば当然やっていることと思います。

そしてここからがやっていない人が意外と多いこと。


勉強する科目に優先順位をつける:不要な科目は思い切って勉強量を減らす

これが意外とできない。
受験生は受験のプレッシャーから、全科目を満遍なく勉強しがちです。

上げにくい教科と思っていても、切り捨てるのは怖いから。
でも、だからこそ、思い切って優先度を下げることができれば、
他の科目に有効に時間を使うことができます。

では、どうやって優先順位をつけるか。

センター試験と二次試験の配点の大きさで考えましょう。

例えば、理系の学生で志望校東京大学の場合、
センター試験と二次試験と得点比率は2:8です。

具体的な配点としては、
センター試験が110点。これは900点満点を110点に圧縮しています。
そして、二次試験が国語80点、数学120点、化学・物理・生物・地学が2科目で120点、
英語120点の合計440点満点です。

ということは、東京大学の例で考えると、頑張ってセンター試験(900点満点)で50点上げても、
東大を受験する際には10点のアップにしかなりません。

そう考えると、二次試験に力を注いだ方が効率的に点数を上げることができると思いませんか?

そしてこれは分野についても同じことが言えます。大学ごとに出題率の高い分野が存在するからです。
これは、赤本で過去の問題を分析すればわかります。

ですので、各科目の分野についても、出にくいところは思い切って優先度を下げましょう。

得意科目と苦手科目には力を注ぐべし

これはよく言われていることですが、やはり得意科目と苦手科目には注力すべきです。理由は単純に伸びしろがあるから

とはいうものの、得意科目が「これ以上やっても頭打ち」とか、苦手科目が「わからなぎてどうしようもない。いくら勉強してもわかる気がしない。」といった特殊な場合は、思い切って別な科目に切り替えましょう

あとは、科目ごとに得意な分野・苦手な分野があると思います。
これも同様の理由で、力を入れ具合を変えた方がいいです。

全ての科目・分野に力を注ぐには、高校3年間という時間はあまりに短すぎるのです。


まとめ:要するにゴールに向かって計画的に動くべし

長々と書き並べましたが、結局伝えたいことは、

『ゴール(志望校合格)を設定し、ゴールするためには何をすべきか(勉強の優先順位は何か)を考え、あとは目標を達成するために惜しむことなく努力を続けましょう』

ということです。

勘違いしてほしくないのは、ここまで書いてきた大学受験の戦略は、楽をするための考え方ではありません。

全力で勉強することは大前提ですよ。

ただ、音楽を聴いたり、力を抜いて勉強することも大事ですよ!
ながら勉強で成績アップ!BGMを上手に活用すれば勉強がはかどる!

おまけ:僕の実例。センター試験で大失敗、でもある意味想定内

ここからは僕が実際に経験したことになります。

僕は夏休みまで、全科目に満遍なく全力を注いでいるタイプで、
夏休みは苦手だった世界史にも取り組みましたが、なかなか点数が上がらず…。

ちなみに夏休み前のセンター模試と二次対策模試の結果は以下のような感じでした。

夏休み前の模試結果
国語:100点
数学:160点(Ⅰ・A、Ⅱ・B)
英語:100点(リスニング含む)
化学:70点
物理:70点
世界史:30点
合計:530点(6割弱)

今見直してもなかなかヤバイですね…。国立大学は正直厳しいレベルです。

そして、夏休み頑張ってからの結果。

夏休み後の模試結果
国語:120点
数学:170点
英語:110点
化学:70点
物理:70点
世界史:40点
合計:580点(6割強!)

成長はしたものの、国立大学の平均的なセンターの結果から考えると、
とてもじゃないですが、合格の気配はありません。ましてや薬学部なんて…。

志望校の合格判定はもちろん「E判定」

そして、夏休みが明けた後、真剣に考えました。
『このままじゃ絶対に落ちる。なんとかして勝負の土俵に上がらなければ…。』と。

必死に考え、悩みぬいた答えが『科目・分野の取捨選択』でした。

志望校のセンター試験と二次試験の比率を調べてみたところ、
「センター試験:二次試験=500:600」。

そして、このセンター試験の配点は、
「英語は100%、その他科目は50%に圧縮し、合計500点」とされていました。

二次試験の科目は、数学と物理(もしくは生物)と化学。
配点は「数学:物理・生物:化学=300点:150点:150点」。

ここでセンター試験の勉強は優先度を下げ、特に世界史を切り捨てることを決心。

それは、センター試験で頑張って20点上げても、傾斜配点により実質10点アップ、
同じ10点上げるなら二次試験対策で上げた方が楽、と考えたから。
ただし、英語は傾斜配点はないため、英語だけは勉強してました。

そんなわけで、みんなが必死にセンター試験の勉強をしている12月ごろ、僕は二次試験の勉強ばかりしていました。



そしてこれがセンター試験本番のおおよその点数。

センター試験の結果
国語:120点
数学:190点
英語:120点
化学:80点
物理:80点
世界史:40点
合計:630点

センター試験対策より二次試験対策を優先した結果、ちょうど7割。
国立大学薬学部合格者のセンター平均は8割を超えています。

平均点より1割下回るほどの大爆死。もちろんE判定で、普通なら志望校変更を勧められます。

しかし、僕にとっては、ある意味想定内の出来事でした。結構自信があったため、全く動揺しなかったかと言えばウソになってしまいますが(笑)

この点数を志望校の配点で考えると、
僕の点数は約375点。そして合格者の平均点は440点。その差は65点

二次試験はセンター試験に比べると難しい問題が多く、出来・不出来の差がつきやすいです。
ですので、600万点での65点差ぐらいであれば、余裕で射程圏内です。

結局、人より多く二次試験対策をしていたこともあり、逆転することに成功しました。
最終的な合計点は、合格者の最低点を約30点超えた点数でした。

大逆転を可能にした数学の勉強方法はこちらにまとめています。
大学受験のための数学の勉強方法|偏差値70まで伸ばした方法を伝授します

最後に:正しい努力は報われます、今が踏ん張り時

今は苦しい時期だと思います。悩みも尽きないと思います。
ですが、この経験は必ず将来の糧になります。

正しく努力すれば、それは必ず報われる日がきます。

辛いでしょうが、理想の未来のために一生懸命頑張ってください!

大学受験のことなら少しは力になれると思うので、ご質問などあれば、Twitterでのリプ、DM、もしくはお問い合わせからご連絡ください。
それでは~。

2 COMMENTS

nosepon

こんにちは。
私は先日の2019年度センター試験を受験した高校3年生です。
熊本大学薬学部の薬学科を第一志望としているのですが、自己採点したところ、全体の7割弱しか取れておらず、絶望的な状況に陥ってます。
二時試験では数学、物理、化学で受験する予定です。私は理系にもかかわらず理科が苦手で、センター試験では物理と化学でそれぞれ51点、57点でした。
何とかして挽回したいのですが、冬休み以降センター試験に向けて必死に取り組んでいたにも関わらず、このような結果になってしまい、気持ちが落ち着いていません。
お忙しい中本当に申し訳ないのですが、二時試験に向けて行うべき取り組みについて、アドバイスを頂けないでしょうか?

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takemaru

初めまして。
コメントありがとうございます!
さて、まずはセンター試験お疲れ様でした。
思ったように点数が伸びなかったとのことで、不安でいっぱいのことと思います。しかし、安心してください。
センター試験ができても不合格の方がいるように、センターで失敗しても合格する方もたくさんいます。
実際、僕もセンター試験はちょうど7割程度でした。
今はショックで勉強も手につかないでしょうが、まずは気持ちを切り替えましょう。今やるべきことは悲しむことではなく、前を向いて努力することです。

前置きが長くなりましたが、僕がやったことは、ざっくりいうと以下の3つです。
1.その日の授業の復習
2.次の日の予習(とにかく考えて解く)
3.1.と2.のほかに問題集を解く・復習する

当然のことですが、大事なのは復習です。1.と2.が重要で、余裕があれば3.をすればよいと思います。
僕はこの3つを続けて、塾にはお世話にならずに逆転合格できました。ただ、進学校だったからできたことで、学校が頼りにならないのであれば、3.に重きを置くべきかなと思います。
ちなみに、3.については、赤本と参考書とZ会を利用していました。特に赤本は大学ごとの傾向を知れるため、赤本を繰り返し解くことは非常に重要だと感じました。
熊本大学の場合、センターは半分になりますし、二次試験の難易度も高くなかったと思うので、これまで勉強してきたことを確実にできるようにしておけば、十分逆転は可能だと思います!

最後にメンタリティな話になりますが、悪い結果を考えないことだと思います。やっぱり浪人することを考えたりすると、わずかながら「来年でいいや」と思ってしまう気がします。
僕の場合は、家が裕福でなく浪人は無理だと思っていたため、私立も受けず、前期、後期とも落ちたら働くつもりで勉強しました。
ですので、落ちたときのことは考えないようにしていましたし、厳しい状況なのに人一倍ポジティブでした(笑)
結果的にそれが良かったのかな~と思います。

以上、長々と語った割に月並みな内容ですが、少しでも参考になれば幸いです。
受験はまだまだこれからですので、残りの期間を後悔のないよう頑張ってください!!
何かあればまたご質問ください。noseponさんが逆転合格できることを心から祈っています!

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